遺産分割協議-感情的対立がある場合に交渉により解決した事例
事案の概要
遺産分割協議に関する事案です。
特にどの点についてトラブルになっているということはないのですが、感情的対立があり、双方が不信感を抱いていたため、当事者間での話し合いは困難という事案でした。
当方がご依頼を受けてまもなく、相手方も代理人を立てたため、代理人を通じての交渉でした。
交渉の経緯
まず、不信感があったままでは交渉が困難ですので、当職で被相続人の財産調査をして、相手方に対し、預金の取引履歴を含め、財産の内容を開示しました。
開示やその際のやりとりを通じて、相手方のこちらに対する不信感がなくなりました。
もともと、特別受益や寄与分等の争点があるわけではなかったため、その後はどちらがどの財産を取得するかを協議し、法定相続分どおりの分割を行うことができました。
担当弁護士の所感
遺産分割に関しては、特に争点等がなくても、感情的対立から合理的な話し合いができないことがあります。
そういった場合には、弁護士に依頼すればスムーズに解決ができるものと思います(担当弁護士 小林 塁)
The following two tabs change content below.

小林 塁
新潟市出身。遺産分割等の紛争案件や遺言等の生前対策に注力している。
一般の方向け、保険代理店向けセミナー実績多数。
家族信託専門士の資格も保有。

最新記事 by 小林 塁 (全て見る)
- 遺産分割調停-不動産を取得する代わりに支払う代償金の支払方法が問題となった事例 - 1月 12, 2021
- 年末年始休業日のお知らせ - 12月 20, 2020
- 遺産分割協議-感情的対立がある場合に交渉により解決した事例 - 10月 23, 2020
関連記事はこちら
- 遺産分割調停-不動産を取得する代わりに支払う代償金の支払方法が問題となった事例
- 遺留分-訴訟にて遺留分侵害額に相当する約600万円の支払いを受けた事例
- 遺産分割協議-高額な特別受益について、交渉で勝ち取った事例
- 遺産分割調停-生命保険の受取人変更、不動産評価が問題となった事例
- 遺産分割協議-相続財産調査後、交渉により解決した事例
- 遺産分割協議-双方代理人関与のもと交渉により解決した事例
- 遺留分-感情的対立がある場合に交渉により解決した事例
- 遺言書作成-依頼者の希望に添った公正証書遺言を作成した事例
- 遺留分-使途不明金がある事案について約280万円増額した事例
- 遺言書作成-相続紛争を避けるために公正証書遺言を作成した事例
- 遺言書作成-子の生活に配慮した公正証書遺言を作成した事例
- 遺産分割協議-交渉により早期に遺産分割協議を成立させた事例
- 遺産分割協議-相続人調査と遺産分割協議書の作成を行った事例
- 遺留分-遺留分侵害額に相当する約600万円の支払いを受けた事例
- 遺言書作成-字が書けない方について公正証書遺言を作成した
- 死因贈与-死因贈与契約を立証し、預金の払い戻しを受けた事例
- 不当利得-預金の使い込みをした相続人から返還を受けた事例
- 相続税-土地境界の確定による相続税の更正をした事例