遺産分割協議-相続財産調査後、交渉により解決した事例
事件の種類
遺産分割協議
事案の概要
父親が亡くなり、相続人は兄弟姉妹3人のみ。
相続財産は、自宅土地建物,預貯金,車。
被相続人から相手方に車の購入費用等多額の贈与がなされていた(被相続人作成のノートに比較的詳細な記述が残っていた)。
なお、当方の依頼者にも一部贈与があった模様。
ご依頼の経緯
当初、ご本人同士で遺産分割協議を進めようとしたものの、相手方がそれに応じず、相続人間の対立が深まってしまいました。
そのような中で、お知り合いの方のご紹介により、当事務所にご依頼をいただきました。
当事務所の活動
まず、相続財産が網羅的に調査されていなかったため、当事務所から各金融機関に対して預貯金の有無につき照会をかけました。
また、取引履歴から相手方の預金の引出しと思われる履歴をピックアップしました。
他にも、不動産の評価額をめぐって対立があったため、こちらから不動産業者に評価を依頼しました。
その上で、相手方に対して遺産分割の案を示しました。
相手方からの再提案は、不動産を取得する者を誰にするのか等、こちらからの提案と多くの点で対立するものでありました。
その後交渉を重ね、最終的には不動産を売却して、預貯金を含めて分割することで落ち着きました。
担当弁護士の所感
売却する不動産の内部に残された多数の動産の処理など、行う作業がたくさんありましたが、無事に協議が成立し、登記や送金処理等最後まで完了することができよかったです。(担当弁護士 五十嵐)。
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小林 塁
新潟市出身。遺産分割等の紛争案件や遺言等の生前対策に注力している。
一般の方向け、保険代理店向けセミナー実績多数。
家族信託専門士の資格も保有。

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